『もうがまんできない』【大阪公演】を観てきました。
東京は渋谷。ラブホテルや雑居ビルが立ち並ぶ猥雑な裏街。
出来たばかりのセレブリティなマンションの前に、 古びたビルがある。そんな猥雑な街の一角で、 メジャーになれない解散寸前のお笑いコンビ、デリヘル嬢と店長、浮気妻と間男など、 訳ありな人々がたまたま出会い、ワンシチュエーションで交差し、 ノンストップで駆け抜ける物語。
というのがあらすじ。
あらすじを見ただけでもいったいどんな内容なのかな〜って心が動きます。
テレビとかそのような公の場では表現できない、隠さなければならないような、おそらく大多数の人がうっすら考えてたりするんだけど、見ないようにとか気づいてはイケないとか、気づかないフリとか。何というか、もう人間の本質というか、赤裸々。言いたくても言えないってなね。
「いらだち」だとか
「みじめさ」だとかね
同調圧力とかで感情をおしころすとかね。
もしかしたら私だけこんなヤバい考え?とか
え?他の人ってホトケなん?みたいな息苦しさを感じたっていい。
生身の感情。
あんな声こんな声、私の心の声の代弁者が俳優さんたち。そこにお客さんの笑い声や拍手がプラスされてやっぱり生の舞台はいいっ!
俳優さんたちはほんとうにお芝居が好きなんだろうなぁ。好きな事をする人って魅力的ですね。
新型コロナの影響で、3年前の上演は全公演中止となり無観客で収録・放送となった幻の本作品。
コロナ禍において”不要不急”とまで言われた演劇の世界でしたが、やっと日常に戻ってきました。エンターテインメントに携わる方たちはここまで大変だったと思います。
演劇は魑魅魍魎な人間模様を客観視できる世界。
今、その素直な心で私の本当を目の当たりにすれば、なぜか許されるような感覚と勇気をもらえます。
さらにコミュニケーションスキルアップにも一役買うんじゃないかな。
客観視って最重要なんです。
ウーマンリブVOL.15 もうがまんできない
本より観劇派の49歳。
自由テキスト
宮藤官九郎の“今やりたいこと”をストレートに表現するウーマンリブシリーズ。どうしようもないストレスを抱え、現状から抜け出せない人々が町の一角に集結。ワンシチュエーションノンストップで展開する痛快な物語から目が離せない!